舞昆コラム

立春~小さな春の兆しを「梅こぶ茶」で

暦の上では春を迎える「立春」。今年は2月3日です。
立春は二十四節気のひとつであり、旧暦では一年の始まりを告げる特別な日とされています。現在の感覚ではまだまだ寒さが厳しい時期ですが、少しずつ日が伸び、風にどこか柔らかさを感じるこの頃に、私たちの心は春への期待に向かい始めます。梅の花がほころび始め、空気中に春を予感させる香りが漂います。このような小さな変化を感じ取り、季節の移ろいを楽しむことは、忙しい現代社会において心を穏やかにする大切な時間となるでしょう。

立春の由来は古代中国の暦法にあり、春夏秋冬それぞれの始まりを「立」という文字で表現しました。日本でもこれが取り入れられ、暦の中で季節の節目を大切にする文化が広まりました。立春は、冬至と春分の中間に位置するため、寒さが和らぎ始める節目とされました。この日を境に「春」が訪れたとされ、新たなエネルギーを感じることができるのです。

また、立春の前日には「節分」があります。「季節を分ける」という意味を持つ節分は、本来、立春だけでなく立夏、立秋、立冬の前日を指していましたが、やがて立春前日に重点が置かれるようになりました。豆まきで邪気を払い、立春からの新しい一年を健康で過ごせるよう願うのが古来からの風習です。立春は、ただ春の始まりを告げる日だけではなく、邪気を払った後に新たな希望を迎えるという意味合いも持っているのです。

さらに、立春は体調管理を意識する良いタイミングでもあります。冬に蓄積された冷えや疲れを癒し、春に向けて体を整える準備を始めることが大切です。春は気温や湿度が急激に変化するため、自律神経が乱れやすい季節です。立春の時期から、温かい飲み物や発酵食品を積極的に取り入れることで、体を内側から整えることができます。特に昆布や味噌などの発酵食品は、腸内環境を整え、免疫力を高める効果が期待できます。

例えば、昆布を使った簡単なスープや、梅こぶ茶は体を温めるだけでなく、ミネラル補給にも役立ちます。梅のさっぱりとした酸味と昆布の旨味が相まって、心も体もほっとする一杯となるでしょう。
舞昆のこうはらには、変わらぬ人気を誇る「梅ようぎ茶」があります。特に寒いこの季節には大人気の国産角切り昆布の特上品を使った梅こぶ茶です。湯呑に3~4枚、そこに熱~いお湯を注ぐだけで上品な梅の香りが楽しめる本格梅こぶ茶の出来上がりです。昆布に含まれるミネラル、梅に含まれるクエン酸で疲れも癒されます。リラックスタイムや小腹が空いたときにぴったりです。また、お茶漬けや、浅漬けにも味の決め手となる、ぜひ一度お試しいただきたい一品です。

季節の変わり目である立春だからこそ、こうしたもので心身をリセットし、春を迎える準備をするのはいかがでしょうか。

季節の移り変わりに気づき、それを楽しむことは、日常に豊かさをもたらします。立春という節目に自然の変化を感じ、心や体を整えることで、これから訪れる本格的な春を迎える準備をしていきませんか。小さな春の兆しに目を向けることで、日々の生活が少しずつ彩られていくのではないでしょうか。

記事一覧に戻る
トップページお知らせ・コラム立春~小さな春の兆しを「梅こぶ茶」で