「火の用心」トラッキング火災にもご注意を!
師走が近づき、街が少しずつ年末らしい雰囲気をまとい始める季節となりました。寒さが厳しくなるとともに、暖房器具や調理器具を使う機会が増えるため、火災のリスクが高まる時期でもあります。実際に、消防庁のデータによれば、冬季は火災の発生件数が他の季節に比べて多くなる傾向があります。火災は財産だけでなく命も奪ってしまいます。
2023年消防庁が発表した「火災統計」によると総出火件数は38,672件、火災による総死者数は、1,503人。平均すると、1日あたり106件、14分ごとに1件の火災が発生したことになります。
この機会に、日常生活の中で「火の用心」を改めて見直してみてはいかがでしょうか。
【火災の原因は?】
火災原因の上位を占めるのは「たばこの火」「コンロの火」「暖房器具の不注意」といったものです。例えば、コンロ周りに燃えやすい物を置いていたり、使用中に目を離したりすることで思わぬ火災が発生することがあります。また、ストーブを使用する際には、燃えやすい衣類や布製品との距離を十分に取ることが重要です。
さらに、近年注意が必要なのが「トラッキング火災」です。トラッキング現象とは、コンセントプラグに溜まったホコリが湿気を含むことで発火する現象を指します。この火災は、特に長期間掃除されていない場所や、プラグが挿しっぱなしになっている電化製品で発生しやすいと言われています。定期的にコンセント周りのホコリを取り除き、使わない電化製品はコンセントから抜いておくことが重要です。また、防止策として防塵キャップを使用するのも効果的です。
【火災予防のための小さな習慣】
火の用心は、一人ひとりの小さな心がけの積み重ねが大切です。具体的には、次のような習慣を心がけてみてください。
- 使用後の点検
コンロやストーブの使用後は必ずスイッチを切り、火元を確認しましょう。また、寝る前や外出前には、もう一度家全体の火の元をチェックする「火元点検」を行う習慣をつけると安心です。 - 消火器の設置と点検
家庭用の小型消火器を用意し、定期的に使用期限を確認しましょう。いざという時に使える状態にしておくことが大切です。 - コンセント周りの掃除
トラッキング火災を防ぐため、定期的にプラグ周辺を掃除し、湿気が溜まらないように心がけましょう。 - 家族で話し合う
家族全員で火災時の避難経路や役割分担を話し合うことも、いざという時の備えになります。特に子どもや高齢者がいる家庭では、避難の際のサポート体制を明確にしておくと安心です。
当たり前のように思えることでありながら日々の忙しさの中でおろそかになりがちではないでしょうか。今一度心がけて大切な命と財産を守りましょう。
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