発酵が織りなすもの　“健康と栄養”の巻

発酵食品は、私たちの日々の健康を支える重要な役割を果たしています。微生物の力を借りて食品を変化させる過程であるー発酵―。この過程が私たちの健康にどのような影響を与えるのでしょうか。

まず、発酵によって生まれる食品には、腸内環境を整える力があることが知られています。例えば、ヨーグルトや納豆など、発酵によって生成された乳酸菌やビフィズス菌は、腸内の善玉菌を増やし、腸内フローラのバランスを整えます。これにより、消化吸収が促進され、免疫力の向上や便秘の改善が期待できるのです。腸内環境が整うことは、全身の健康にもつながり、肌の状態を良くするなど、様々な健康効果があるとされています。

また、発酵食品には栄養素が豊富に含まれています。発酵の過程で微生物が働くことで、元々の食品に含まれる栄養素が分解され、体に吸収されやすい形に変わります。例えば、発酵した大豆で作られる納豆には、ビタミンK2やナットウキナーゼといった成分が含まれており、これらは骨の健康維持や血液の循環を助ける作用があります。

道南地方の肉厚昆布を発酵させることによって生まれた、こうはら自慢のオリジナル佃煮である「舞昆」は・・・
もともと昆布が持つ豊富に含まれるミネラルや食物繊維などの栄養素が、発酵の力により吸収されやすくなります。さらに代謝を促進し体内のエネルギー生成をサポートする、酵素やアミノ酸、ペプチドなども生成されます。また、抗酸化作用を持つ成分が多く含まれているため、細胞の老化を防ぐ効果も期待できます。特に、発酵昆布には抗酸化物質が豊富に含まれており、日々の食事に取り入れることで、アンチエイジング効果も期待できるのです。

このように、私たちの食生活において、発酵食品は日々の健康を支える栄養源として重要な役割を担っています。特に、昆布を発酵させて作る佃煮は、現代の私たちの健康維持にも大きく貢献していると言えるのではないでしょうか。