舞昆コラム

「新米の恵みと舞昆の味わい」の巻

秋も深まり、つやつやと輝く新米が食卓を彩る季節がやってまいりました。この美味しいお米がどのように作られているのかご存じでしょうか。お米作りは一粒の種籾から始まり、秋の収穫時期には、その一粒が約500粒のお米となります。この豊かな収穫に至るまでには農家の方々のたゆまぬ努力と自然の恵みが欠かせません。

まず、2月から3月にかけて選りすぐりの種籾を冷たい水に浸して芽が出たら、専用の箱に土を敷いて種籾を撒きます。この苗づくりが稲作の第一歩です。4月には温室で苗を育て、田植えの準備を始めます。冬を越して固くなった田んぼの土を耕す「代かき」という作業です。そして5月頃、育った苗を等間隔に植えていきます。

田植え後は、水の管理や雑草取りをしつつ、稲が健やかに成長するための環境を整えていきます。9月から10月になると稲穂がたわわに実り黄金色に輝き始め、いよいよ収穫です。農家の方々が丁寧に刈り取り、脱穀、乾燥、籾摺りを経て、精米されたお米が私たちの食卓へと届けられます。この過程すべてに心血を注ぐ農家の方々のおかげで、毎日美味しいご飯が味わえるのです。

そして、10月17日には、大阪・住吉大社にて「宝之市神事」が執り行われます。この神事は、御神田で収穫された稲穂を五穀と共に神様へ供える大切な特殊神事です。「宝の市」の由来は、神功皇后が三韓から帰還された際、百科や貢物を市に並べたことに始まり、これが日本最古の市とも言われています。その市では、かつて商売道具である升が売られていたため、「升の市」とも呼ばれてきました。

今年の「宝之市」では、女流落語家による口上や南京玉すだれ、他県からの物産展も予定されています。また、次年度の干支をあしらった升の提供や振る舞い酒も行われるとのことですから、神事を見学した後は、ぜひこの伝統的な市で賑やかなひと時を楽しみましょう。

さて、住吉大社から国道26号を少し北へ車を走らせると、舞昆のこうはら「かがや店」がございます。新米が美味しいこの季節、当店では炊き立てのご飯にぴったりの昆布・佃煮を取り揃えました。看板商品である「舞昆」は、北海道・道南地方で収穫された真昆布を使用し、独自の「直火仕込み製法」によって仕上げています。とろ火でじっくりと、昆布が煮汁を吸収するまで炊き上げ、最後に2時間かけて蒸らすことで、口の中でとろけるような柔らかさと濃厚な旨味を実現しました。

「宝之市神事」で自然の恵みに感謝した後には、ぜひ舞昆のこうはら「かがや店」にお立ち寄りください。お土産にお好みの昆布・佃煮をお選びいただき、炊き立ての新米に添えれば、その豊かな風味と柔らかな食感がご飯の美味しさを一層引き立ててくれるでしょう。「舞昆」で秋の味覚、新米を存分にご堪能ください。

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