堺東の秋散歩―チェコの風から、舞昆の旨味へ

秋が深まり、澄んだ空気の中に金木犀の香りが漂い始める10月下旬。堺の街では、日中のあたたかさと夕暮れの肌寒さが交錯し、散策にもぴったりの季節を迎えます。そんな秋の堺を彩る催しとして注目されているのが、「チェコフェスティバル2025 in 関西」。10月24日（金）から26日（日）までの3日間、南海高野線・堺東駅前の「Minaさかい」や周辺エリアで開催される、ヨーロッパの香り漂う文化イベントです。入場は無料。チェコ共和国の伝統や食、音楽を体感できるこのフェスティバルは、毎年多くの人で賑わいます。

会場には、チェコの民芸雑貨やボヘミアングラス、クリスマスオーナメントなどが並び、見ているだけで旅気分。飲食ブースでは、チェコ名物のグラーシュ（シチュー）やトゥルデルニーク（焼き菓子）といった本場の味を楽しめます。ステージでは民族音楽のライブや人形劇、ワークショップも行われ、家族連れやカップルもゆったりと楽しめる内容です。特に夕暮れ時になると、ライトアップされた会場の幻想的な雰囲気が秋の風とともに心地よく、堺の街全体がやさしい彩りに包まれます。

そんなチェコフェスティバルを堪能したあとは、駅前からすぐの「舞昆のこうはら 堺東店」へ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。堺東駅の3階西改札を出てすぐ、南海堺東ビル南館3階にある便利な立地。にぎやかなフェスティバル会場の余韻を感じながら、落ち着いた空間で“秋の味覚”を楽しめる場所です。

店内には、今の季節ならではの佃煮が並びます。中でも香り豊かな「松茸舞昆」、旨味が濃厚な「たもぎ茸舞昆」は、どちらも新米との相性が抜群。昆布の発酵によるまろやかな旨味が、きのこの風味を包み込み、口に運ぶたびに秋の深まりを感じさせます。また、人気商品を詰め合わせた「秋限定の木箱」も登場。上品な木箱に詰められた佃煮は、ご自宅用にはもちろん、手土産や季節の贈り物としても喜ばれる逸品です。笑顔でお迎えするスタッフと気軽にお話ししながら自分の好みに合う味を見つけられるのも、舞昆のこうはらならではの楽しみです。

フェスティバルで海外の文化を体験したあとは、舞昆のこうはらで日本の伝統の味を堪能する――そんな“味と文化の秋の旅”はいかがでしょうか。駅直結の便利さもあり、イベント帰りのひとときに立ち寄るのにちょうどよい距離感です。

秋の堺は、にぎやかさと穏やかさが同居する季節。異国の音楽と香りに包まれたあと、舞昆のこうはらで出会う昆布の旨味が、心と舌をやさしく満たしてくれます。今年の秋は、チェコフェスティバルと舞昆で、堺東の街をゆったりと味わってみませんか。