舞昆コラム

昆布の歴史!の巻

昆布と大阪の歴史は非常に奥深く、そもそも昆布は日本料理の基本的な食材であり、特に出汁(だし)の原料として広く使用されています。大阪と昆布の関係は、古くから続いている商業と文化のつながりに根ざしています。

【昆布の起源】
昆布は主に北海道で採れる海藻で、古代から食用や薬用として利用されてきました。平安時代(794-1185)には、すでに昆布が京都の宮廷で珍重されていた記録があります。

【大阪と昆布】
大阪は古くから「天下の台所」として知られ、多くの食材が集まる商業の中心地でした。江戸時代(1603-1868)になると、大阪は日本国内外から様々な商品が集まる一大市場となり、昆布もその一つとして取引されました。北海道で採れた昆布が船を使って大阪に運ばれ、そこから全国に流通しました。特に、富山県を経由する「北前船」と呼ばれる商船が昆布の主要な運搬手段でした。

【大阪の料理と昆布】
大阪の料理には、昆布を使った出汁が欠かせません。たとえば、お好み焼き、たこ焼き、うどんなど、大阪の代表的な料理には昆布出汁が使われています。また、出汁に留まらず、文化的な側面でも大阪に影響を与えました。例えば、大阪では「昆布締め」という調理法が発展しました。これは魚や肉を昆布で巻いて旨味を引き出す方法で、大阪の料理文化の一部となっています。

【現代の昆布と大阪】
現代においても、大阪では昆布は重要な食材です。多くの料理店や当社のような佃煮屋で昆布が使われ続けており、その伝統は今なお強く根付いています。また、大阪では、佃煮だけでなく、昆布チョコなどやゆず昆布といった昆布菓子も次々と開発されています。

【未来の昆布と大阪】
当社は昆布などの海藻から取れる「アルギン酸」というぬめる成分に着目し、でん粉から作られる「オブラート」と類似の食べられる「可食フィルム」を開発しました。カップラーメンなどのかやくを分包する袋に応用することで、プラスチックごみを減らすことができ、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献できます。

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